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「留年してよかったじゃん!」というフラットな言葉に救われた
私は大学時代にちょっとした挫折を経験しました。留年によって、考えていた就活スケジュールが狂ってしまったんです。ネガティブな思考になっていた私は、企業を探す際に「表面上は顧客や社会のためと言っているけど、結局は売上や利益が大事なんじゃないの……?」と、ひねくれていた目で見るように。周囲を見ても、Twitterなどを眺めていても、楽しそうに働いている大人は少ないと感じていました。
そんなとき、就活サービス経由で川木建設からオファーをもらいました。最初は川木建設のことも疑い深く見ていたのですが(笑)、面談で「留年してよかったじゃん、ラッキーだね!」とさらりと言ってもらい考え方が変わりました。確かに、留年したからこそ知り合えた友人もいるし、川木建設にも出会えたんですよね。もう留年を引け目に思わなくていい。私をそんなマインドに変えてくれたのは、経歴や肩書きにとらわれず、1人の人間としてフラットに接してくれた川木建設の風土だったんです。私も同じように人と接し、誰かを支えたいと思いました。
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若手も遠慮しなくていい。
「自分で考えて動く」意識のきっかけ川木建設の総務部は、総務だけでなく人事・経理・企画などのバックオフィス業務をすべてカバーしています。私は入社後の研修を経て9月に本配属されました。1年目から採用業務や内定者研修などを担当し、進捗管理システムが導入されるタイミングでは、なんと私が運用リーダーに。既存ツールからテンプレートを移したり、使いこなし方を研究してチームに共有したり。この大切な役割を、会社はよく新人に任せたなぁと思います。
つらい思いもしました。これまでで一番泣きそうになったのは、学生さんからの選考辞退の電話に対応したとき。会社としてもぜひ入社してほしいと思っていた学生さんです。1時間ほどじっくりお話をしましたが、辞退の決意は変わらず……。電話を置いてから、「この状況になる前にもっとアクションできたんじゃないか?」「自分が若手だからと遠慮している部分があったんじゃないか?」と自問自答しました。それからは上司や先輩にたくさん相談しながら、自分で考えて動くことを強く意識しています。折に触れて「大井さんはどう思うの?」と問いかけ、私の自主性を尊重してくれる上司や先輩には本当に感謝しています。
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ネガティブ思考が180度変わった「感謝の気持ち」の作用
入社1年目を振り返ると、何かにつけてネガティブに考えがちだった自分が、驚くほどポジティブな人間に変われたと思います。そうさせてくれたのは「感謝の気持ち」です。新入社員は1年間、日報を書き続けるのですが、その中には業務内容などの他に「周囲への感謝や称賛」をつづる欄もあるんです。私は研修でいろいろな部署を経験させてもらったので、感謝や称賛の言葉をたくさん書いてきました。その結果、周囲に感謝することが習慣化されました。
自分の足りない部分を人から指摘されると落ち込んでしまいがちですが、「言ってもらえたことがありがたい」と考えれば、捉え方は大きく変わります。感謝には、ネガティブになりがちな気持ちをポジティブに転換する作用があるのではないでしょうか。新しい業務を担当して壁にぶつかったときも、「挑戦させてもらえてありがたい」と思えるようになりました。そして上司との1on1では挑戦を肯定してもらえるんです。この好循環のおかげで、今の私は、これまでの人生で一番のびのび生きられていると感じます。
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理念や風土は個人の力では変えにくい。
だからこそ本質を伝え続けたい採用業務に関わっていると、学生さんからは私自身の入社動機や仕事のやりがいなどをたくさん質問されます。忙しい日々の中でも、質問に答えることは、自分自身の価値観を見つめ直す良い機会になっているんです。私だけではなく社内のみんなにも同じようにこの意義を感じてほしいので、今後は全社を巻き込んだ採用活動を企画したいと考えているところです。
そして、私が就活生のときにそうしてもらったように、私自身もまた、出会う学生さんに全力で向き合っていきたいと思います。就活では仕事内容や給与、福利厚生など、人それぞれ重視するポイントがあるはず。それらはある程度、自分の動き次第で変えていける部分だと思いますが、入社する会社の理念や風土は個人の力で急に変えられるものではありません。「変えにくい部分」の本質を理解するためには、働いている人と直接話したり、現場を見たりすることが大切です。そうした場をたくさん作って、私が大好きになった川木建設の魅力をたくさんの学生さんに伝えていきたいと思っています。