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代表取締役社長 鈴木健二

代表取締役社長 鈴木健二

何のために働き、
誰のために生きるのか

37歳で川木建設の経営を引き継いだ頃、私はそんな自問自答を繰り返していました。

実を言うと、当時の川木建設は厳しい状況にあったのです。
売り上げを大きく落としてしまい、その時点で140年の歴史を誇っていた会社なのに
地元でも行く末の心配をされるほど。
要因はさまざまですが、利益拡大を第一にしていたことが最大の誤りだったと思っています。

私自身もそう。経営を立て直したい一心で「どうすれば売り上げが上がるか」ばかりを考えていました。
しかし、利益を思えば思うほど、状況は悪化する一方でした。

一筋の光が見えたのは社長になってから3年後のこと。
地域のお客さまへどうにかして役立ちたいと考え、土地活用事業を立ち上げました。
初めてご提案したお客さまのことは忘れられません。
競合相手は大手不動産会社。対する私たちは業界の素人に近い存在。
経験が浅い中でも、「どうすればお客さまに喜んでいただけるか」を必死で考え、
担当チームの社員と毎日毎日、議論を重ねました。

そして最終的に、お客さまは川木建設を選んでくれたのです。
ある日の夜、そのご連絡をいただいたとき、「やったー、良かった!」と社員と一緒に抱き合い、今まで味わったことのない喜びと感謝の気持ちが浮かんできました。

と、同時に、甘かった自分が少しだけ人間的な成長を感じた瞬間でもありました。

そのとき私は、「仕事とは人に喜んでもらうことを通じて、自分自身が成長していくためにある」と確信に至りました。

未来を作るのは、多様な考えを持つ一人ひとり

あれから約20年。
当時の奥底の信念は今、川木建設の経営理念として明文化されています。

お客さまに喜んでいただき、社員一人一人が人間的に成長していくために仕事がある。
その気持ちを忘れなければ、結果として利益にもつながる。

理念を明確にした私は「何のために働き、誰のために生きるのか」というぶれない軸を得られたのです。
目の前の手法に悩むことは日々ありますが、私にはいつでも立ち戻ることのできる原点があるのです。

この感覚はきっと、多くの人に共通するのではないでしょうか。
心から信じられる理念があれば、自分の道に迷わなくなるはず。

そして私は今、社員に「会社を舞台にして成長してほしい」と話しています。
会社の基盤と資金を利用して、それぞれのやりたいことを実現してほしいと。

地域の人々に喜んでもらい、自分自身が成長していくという目的が一致しているなら、
一人ひとりのやりたいことはバラバラでも構いません。
むしろ社員の考え方は多様なほうがいいと思っています。

川木建設には、建設サービスの分野にて
新しい事業に挑戦するフィールドがあります。
まだ見ぬ未来を作っていくのは一人ひとりです。
これからが本当のスタートであり、私たちには無限の可能性があります。

ここに書いた言葉だけで「今すぐ理念に共感してほしい」なんてことは言えません。
でも、もし理念に込めた思いに興味を持ってもらえたなら、
川木建設がどんな会社なのかをぜひ一度覗いてみてほしいです。
きっと、多様なビジョンを描く仲間たちに出会えるはずです。